2026年1月27日に公示され、2月8日に投開票が行われる第51回衆議院議員総選挙。高市早苗内閣の閣僚たちも、それぞれの選挙区で厳しい戦いに臨んでいます。政権運営の中枢を担ってきた大臣たちは、地元でどのような支持を得ているのでしょうか。本記事では、注目される閣僚が立候補している選挙区の情勢を分析していきます。各候補者のプロフィールと共に、選挙戦の行方を展望します。
総務大臣 林よしまさ(山口3区)
候補者プロフィール
林よしまさ(自民党・前職)65歳 自民党の現職で当選2回。総務大臣として高市内閣の要職を担う。地元山口での長年の活動を基盤に、国政での実績を訴える。自民党選挙区支部長として党組織を固め、比例中国ブロックとの重複立候補で万全の態勢を整えている。
しまむらかおる(参政党・新人)50歳 ミストサウナサービスを営む自営業者。参政党公認で初挑戦。既成政治への批判票の受け皿を目指す。比例重複。
伊藤博文(維新・新人)57歳 会社役員の経歴を持つ。日本維新の会公認で初出馬。維新の勢いを背景に、改革を訴える。比例重複。
しのだ知宏(中道改革連合・新人)56歳 個人事業主。中道改革連合公認で初挑戦。比例重複。
ふきあげ政子(共産党・新人)70歳 日本共産党山口県西部地区委員長。共産党として政権批判票の獲得を狙う。
選挙情勢
山口3区は自民党の林総務大臣が圧倒的に優位な展開。閣僚としての知名度と地元での長年の活動により、盤石の支持基盤を築いている。野党側は維新、参政党、中道改革連合、共産党が立候補しているが、票が分散し、林氏の牙城を崩すには至っていない。林氏の当選は確実視されており、得票率でも他候補を大きく引き離すものと予想される。
前衆議院選挙の結果
| 名前 | 政党 | 得票数 | |
|---|---|---|---|
| 林 よしまさ | 自由民主党 | 115,687票 | 当選 |
| 伊藤 博文 | 日本維新の会 | 32,259票 | |
| ふきあげ 政子 | 日本共産党 | 18,105票 |
法務大臣 平口ひろし(広島2区)
候補者プロフィール
平口ひろし(自民党・前職)77歳 自民党の現職で当選6回。法務大臣として高市内閣で重要ポストを担う。広島2区での長年の実績と地元組織の強固さを誇る。自民党広島県第二選挙区支部長として党の顔として選挙戦を展開。小選挙区のみの立候補で、地元での勝利に自信を見せる。
福田玄(国民民主党・前職)44歳 国民民主党所属で当選1回の現職。政党役員として「対決より解決」をスローガンに掲げ、即戦力をアピール。比例中国ブロックとの重複立候補で、前回の当選経験を活かし平口氏に挑む。
岡田ひろみ(共産党・新人)66歳 日本共産党の政党職員。初挑戦で政権批判票の受け皿を目指す。
佐藤ゆきこ(参政党・新人)50歳 参政党公認の会社員。初出馬で既成政治への批判を展開。
選挙情勢
広島2区は現職同士の激突となり、接戦が予想される。平口法務大臣は6期の実績と閣僚としての知名度、地元組織の強さを武器に優位に戦いを進めているが、国民民主党の福田氏も前回当選の実績と若さを武器に追い上げを図っている。共産、参政両党は支持拡大に苦戦。最終的には平口氏の経験と組織力が上回り、僅差での当選が見込まれるものの、福田氏の追い上げ次第では予断を許さない状況が続いている。
前衆議院選挙の結果
| 名前 | 政党 | 得票数 | |
|---|---|---|---|
| 平口 ひろし | 自由民主党 | 82,443票 | 当選 |
| 福田 玄 | 国民民主党 | 61,679票 | 比例復活 |
| かねしろ 政孝 | 日本維新の会 | 21,846票 | |
| 岡田 ひろみ | 日本共産党 | 17,354票 |
外務大臣 茂木としみつ(栃木5区)
候補者プロフィール
茂木としみつ(自民党・前職)70歳 自民党の重鎮で当選11回。外務大臣として高市内閣の外交の柱を担う。栃木5区を長年地盤とし、自民党選挙区支部長として強固な組織を持つ。比例北関東ブロックとの重複立候補で態勢は万全。国政での豊富な経験と実績を武器に選挙戦に臨む。
寺田たかふみ(国民民主党・新人)47歳 演出家の経歴を持つ。国民民主党公認で初挑戦。比例重複で若さと新鮮さをアピールし、茂木氏に挑む。
宮本陽介(参政党・新人)38歳 参政党公認の無職。初出馬で「笑顔と伝統が輝く栃木市へ」をスローガンに掲げる。小選挙区単独立候補。
岡村けい子(共産党・新人)72歳 日本共産党の政党役員。初挑戦で政権批判票の獲得を目指す。
選挙情勢
栃木5区は茂木外務大臣の圧勝が確実視されている。11期連続当選の実績と外務大臣としての知名度、そして長年培ってきた地元組織の強さは他候補の追随を許さない。国民民主党の寺田氏が若さを武器に追い上げを図るが、茂木氏の牙城を崩すには至っていない。参政党、共産党も支持拡大に苦戦しており、茂木氏が大差で当選する見通し。外交の要として政権を支える茂木氏の地元での支持は揺るぎないものとなっている。
前衆議院選挙の結果
| 名前 | 政党 | 得票数 | |
|---|---|---|---|
| 茂木 としみつ | 自由民主党 | 99,897票 | 当選 |
| 岡村 けい子 | 日本共産党 | 25,203票 | |
| やこう 勘司 | 日本維新の会 | 20,098票 | |
| 亀山 陽三 | 無所属 | 13,447票 | 比例当選 |
文部科学大臣 松本洋平(東京19区)
候補者プロフィール
松本洋平(自民党・前職)52歳 自民党の現職で当選6回。文部科学大臣として教育行政の要を担う。東京19区(国分寺市・国立市・小平市・府中市の一部)を地盤とし、比例東京ブロックとの重複立候補。閣僚としての実績と若手世代のリーダーとして党内での存在感を示している。
末松義規(中道改革連合・前職)69歳 初代復興副大臣を務めた経歴を持つ。当選8回のベテランで、中道改革連合から比例重複で出馬。「最低賃金2,000円」「日本の真の独立」を掲げる。
すわれいこ(国民民主党・新人)42歳 社会教育士の資格を持つ。国民民主党公認で初挑戦。比例重複で女性候補として注目を集める。
いでしげ美津子(共産党・新人)62歳 日本共産党の政党役員。初出馬で政権批判票の受け皿を狙う。
一ノ瀬ようこ(参政党・新人)46歳 会社経営者。参政党公認で初挑戦。
選挙情勢
東京19区は松本文科大臣と末松元副大臣のベテラン対決が焦点。松本氏は閣僚の知名度と6期の実績を武器に優位に立つが、末松氏も8期の経験と独自の政策訴求で追い上げを図っている。国民民主党のすわ氏も女性候補として一定の支持を集める見込み。共産、参政両党は支持拡大に苦戦。最終的には松本氏の閣僚としての実績と地元組織力が上回り、当選が有力視されるが、末松氏との票差次第では接戦となる可能性も残されている。
前衆議院選挙の結果
| 名前 | 政党 | 得票数 | |
|---|---|---|---|
| 末松 義規 | 立憲民主党 | 76,899票 | 当選 |
| 松本 洋平 | 自由民主党 | 74,435票 | 比例復活 |
| 吉田 けいいちろう | 日本維新の会 | 23,289票 | |
| いでしげ 美津子 | 日本共産党 | 20,417票 |
厚生労働大臣 うえの賢一郎(滋賀2区)
候補者プロフィール
うえの賢一郎(自民党・前職)60歳 自民党の現職で当選6回。厚生労働大臣として社会保障・医療政策の重要ポストを担う。滋賀2区(彦根市・長浜市・米原市など)を地盤とし、自民党選挙区支部長として地元組織を固める。比例近畿ブロックとの重複立候補で万全の態勢を敷く。
平尾みちお(中道改革連合・新人)75歳 前米原市長の経歴を持つ。中道改革連合公認で初挑戦。地方行政の経験を武器に、地元での知名度を活かした選挙戦を展開。比例重複。
おかや京佑(維新・新人)33歳 日本維新の会の政治団体役員。33歳と若く、初出馬で世代交代を訴える。比例重複で維新の勢いに乗った戦いを目指す。
選挙情勢
滋賀2区はうえの厚労大臣が優勢に選挙戦を進めている。6期の実績と閣僚としての知名度、そして長年培ってきた地元組織の強さが光る。前米原市長の平尾氏は地元での知名度を活かして善戦するものの、うえの氏の牙城を崩すには至っていない。維新のおかや氏は若さを武器に一定の支持を集めるが、組織力で劣る。最終的にはうえの氏が安定した得票で当選する見通しで、閣僚の地元での支持基盤の強さが改めて示される選挙区となりそうだ。
前衆議院選挙の結果
| 名前 | 政党 | 得票数 | うえの 賢一郎 | 自由民主党 | 99,347票 | 当選 |
|---|---|---|---|
| 平尾 みちお | 立憲民主党 | 65,324票 | |
| とくなが 久志 | 日本維新の会 | 62,646票 |
まとめ
今回取り上げた閣僚たちの選挙区では、それぞれ異なる様相の選挙戦が展開されています。政権の安定には閣僚の当選が不可欠ですが、地元での支持と政権への評価は必ずしも一致しません。次回も引き続き、高市内閣の閣僚が出馬する選挙区の情勢を分析していきます。2月8日の投開票日に向けて、各選挙区の動向から目が離せません。

